こんにちは!
コペルプラス守谷教室です。
本日は、親御様のお困りごとやお悩みの中でよくお話に出る、お箸や鉛筆の持ち方・動かし方、走ったりジャンプする体全体の運動など、小さな動きや大きな動きの成長・発達に必要な『感覚統合』について記したいと思います。
人間の感覚には、五感(触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚)に加え、固有受容覚(手足の状態・筋肉の伸縮や関節の動きを感じる感覚)、前庭覚(身体の動きや傾き、スピードを感じる感覚)の合計7つの感覚があります。
感覚は人それぞれ、感じ方の強弱や程度の差があります。例えば、同じ温度の食べ物を食べて「とても熱い」と感じる人と、「全然熱くない」と感じる人がいるように、すべての感覚は一人ひとり感じ方が違ってきます。
これらの感覚は、生活の中で、絶えずさまざまな感覚器官から入ってきます。私たちの脳は、このたくさんの感覚をきちんと分類したり整理したりすることができ、このことを統合といいます。
この統合という機能は例えるなら交通整理している警察官のようなものです。たくさんやってくる車を警察官がきちんと整えることでスムーズに車が走ることができるように、身体に入ってくる感覚に対して統合機能が正しくはたらくことで、正しく感覚を整理し、取り入れることができます。しかし交通整理ができていないと、車はどこを走っていいか分からず混乱し、渋滞してしまいます。統合がうまくいかないと、次々にやってくる感覚の強弱を調整したり、感覚を受け入れる量を調整することがうまくできず、混乱してしまうという状態を引き起こしてしまうのです。
『感覚統合』によって、その場その時に応じた感覚の調整や注意の向け方ができるようになり、自分の身体を把握する、道具を使いこなす、人とコミュニケーションをとるというような周囲の状況の把握とそれを踏まえた行動ができるようになります。
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